【2013年4月】クラウド名刺管理のSansanの時価総額は45億円??
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社名を三三からSansanに変更して、テレビCMでも話題になった、しかもHPがかっこいいSansanさんのファイナンスについて調べてみた。
Sansan増資まとめ
資金調達額5億円、ポスト時価総額45億円、優先株式、希薄化率12.6%
Sansanの増資概要
Post時価総額 :4,511百万円 (SO込み:4,551百万円)
第三者割当日 :2013年4月26日
調達額 :506百万円 (506,756,700円)
新規発行株数 :225株 (顕在11.2%、潜在11.1%)
発行価額 :2,252,252円
引受先 :ニッセイ・キャピタル
発行済み株式数:2,003株 SO:18株
株式の種類 :A種株式
SansanのA種株式(優先株式)について
かなり面白い内容の種類株式になっています。ニッセイさんとしてはイレギュラーな感じがするので、同社CFOの田中氏が主導して設計したのでしょうか。
■「A種株式係数」 :当初1、株式の分割・併合の場合は適宜調整
■「調整完全希釈化後株式数」:発行済株式数(種類株式は普通株式に転換して計算)+SOにより発行されうる株式数-自己株式-従業員持株会持分
■剰余金の配当 :A種=普通と同順位、ただし、A種配当額は普通株主配当額に「A種株式係数」を乗じた額
■残余財産の分配 :A種=普通と同順位、ただし、A種分配額は普通株主分配額に「A種株式係数」を乗じた額
■A種株主の転換請求権 :いつでも
- 下記「適格資金調達」時に残っていたA種株式を、発行会社は強制的に普通株式に転換できる
- 「適格資金調達」=「2億円以上」「普通株式」「プレ時価総額45億円以上」の増資
- 転換価額は40億円を「調整完全希釈化後株式数」で除したもの
- 下記「非適格資金調達」時に、A種株主は普通株式と引換えにA種株式の取得を請求できる
- 「非適格資金調達」=「2億円以上」で「適格資金調達を満たさない」増資
- 交付株式数=A種株式係数÷1778×(「調整完全希釈化後株式数」+非適格資金調達発行株式数×取得請求したA種株式数)
■2015年5月期の終了に伴う普通株式への強制転換:
転換価額:事業者向けに行われる事業に係る売上高に2を乗じた額(調整基準額)を「調整完全希釈化後株式数」で除して得られる額。ただし、調整基準額が40億円以上の場合は45億円、35億円以下の場合は35億円とする。
■議決権 :「A種株式係数」が調整された場合は、A種株式数に乗じて算出
(所感)上場時の強制転換条項がないため、2015年5月期の終了まで上場はない、あるいは、プレ45億円以上のファイナンスを必ず行うという自信がある、のどちらかでしょう。おそらく後者かな、もしかすると、次の増資がそろそろあるのかもしれませんね。
追記、2014年5月19日:DCM等から14.6億円の調達
と思っていたら、案の定追加調達がでましたね。また登記完了し次第、調べてみます。
ちなみに、オフィスはとても素敵です。いつかうかがってみたい。
業績情報についてはこちら、
Sansanの上場準備体制(2013年6月時点)
株式分割 :未実施
監査役会 :未設置
会計監査人:未選定
⇒ まだ時間がかかりそうですかね。C向けの8(Eight)の成長がドライブになるのでしょうか。
Sansanの求人/採用/転職情報※絶賛採用募集中のようです。
募集職種:エンジニア、フロントオフィス
====Sansanの基本情報====
【商号】 Sansan株式会社
【設立】 2007年6月
【代表者】 寺田 親弘 氏
【資本金】 335,678,350円
【ビジョン】ビジネスの出会いを資産に変え、働き方を革新する
【URL】 Sansan株式会社 - クラウド名刺管理
*1: レイアウトが崩れて、読み方が間違えている可能性がありそうです。